ガンランド

ショットガンの歴史を変えた?M-1897トレンチガン(タナカ)

ついに夏本番の季節ですね!日差しが強いですが、暑さに負けずに元気に行きましょう!

ガンランドはブログを書く時間が中々作れないくらいに買取をさせていただいております!

今回紹介させていただく銃は…

こちらのタナカワークス製「M-1897 トレンチガン」になります!!

ガンランドでショットガンを紹介するのは初めてではないでしょうか?しかもM-1897と言えばショットガンの代表とも言える伝説的なショットガンですよね!

今回はこのM-1897ショットガンの設計、歴史的な使用、買取させて頂いたモデルガンの状態を紹介させていただきたいと思います!

M-1897の起源

M-1897ショットガンは、ジョン・ブローニングによって設計され、ウィンチェスター社によって生産されました。ブローニングは、その時代の最も創造的かつ影響力のある銃器設計者の一人で、以前にも紹介したM1911や、ブローニング・ハイパワーなど、後の時代に多大な影響を与えている銃を多く設計されています。M-1897はその最も成功した作品の一つであり、名に冠する通り1897年に生産開始され、1957年までの間に百万挺以上生産され、その設計は現代の多くのショットガンに影響を与えています。

M-1897の設計と特徴

M-1897は、12ゲージの弾薬を使用するポンプアクション式のショットガンで、その設計は信頼性と堅牢性に重点を置いています。当初はソリッドフレームタイプと呼ばれる銃身とストックが一体になっているものしかなかったのですが、後にテイクダウン型と呼ばれる銃身とストックが分離できるM-1897が発表されました。これは当時の散弾銃では初めての機構で、レミントンM870やモスバーグM500など、現代の散弾銃では基本的な構造となりました。また、M1897は特徴的な外装式ハンマーを備えるポンプアクション式散弾銃と分類されているのですが、その特徴として、引き金とハンマーを繋ぐディスコネクターが存在しない為、いわゆるスラムファイア(日本人であればFPSゲームなどでラピッドファイアーと言うカスタムなどを聞いたことがあるのではないでしょうか?それと同様の言葉です)が可能である点が挙げられます。slam fireとは「意図的な暴発による速射」の意味で、つまり、一度射撃した後に引き金を引いたままにしておくと、スライドハンドルを前後に動作させるだけで装填と共にハンマーが動作するので連続した射撃が行える機構になります。

↑フォアエンドの動作に伴ってスライドが機関部から飛び出した様子。長いスライドが特徴的ですね!

M-1897の歴史的な使用

第一次世界大戦では、M-1897はアメリカ軍によって「トレンチガン」の愛称で広く使用されました。「トレンチ」とは塹壕(ざんごう)の意味で、塹壕とは、敵の銃砲撃から身を守るために陣地の周りに掘る穴、溝のことを指します。狭い塹壕の中での戦いでは取り回しの良い短銃身のM-1897は優れた近接戦闘能力を見せ、戦場で非常に重宝され、そして大きな脅威になりました。また、その後も警察や狩猟など、さまざまな用途で使用され続けています。余談ですがファッションアイテムとして知られている、トレンチコートやブーツも塹壕戦の為に作られた物で、その機能性と洗練されたデザインの為、戦争が終わったあと、一般のファッションアイテムとして人気を博しました。

第一次世界大戦での抗議

M-1897はあまりにも第一次世界大戦で活躍していた銃であったため、その猛威にさらされた当時のドイツがハーグ陸戦条約違反だとして、M-1897の使用をやめさせようとしたほどでした。

ハーグ陸戦条約とは1899年と1907年に、オランダのハーグで開かれた万国平和会議において採択された一連の国際法の一部で、これらの条約は、戦争の法と戦争犯罪の定義を設定し、戦時の行為を規制するためのルールを定めるというものでした。具体的には、「毒ガスの使用」、「不必要な苦痛を与える兵器」、「戦闘不能者や捕虜への不適切な行為」などが禁止されていました。その中の「不必要な苦痛を与える兵器」に該当するのではないか?とのことだったのですが、ハーグ陸戦条約では特定のタイプの銃器の使用を禁じておらず、口径や一度に発射される弾数の規定なども設けられていなかったため、ドイツ側の抗議は却下されてしまいました。

エンターテイメントでのM-1897

M-1897は映画やビデオゲームなどのエンターテイメントでも頻繁に登場します。映画では『ブリット』、『ローリング・サンダー』など、ビデオゲームでは「バトルフィールドシリーズ」、「コール オブ デューティシリーズ」、「レッド・デッド・リデンプション 」などでM-1897が登場しております。『ブリット』、『ローリング・サンダー』ではテイクダウン型のM-1897を分解された状態から短時間で組み立てる描写がありますが、M-1897の分離システムはあくまで収納に便利なよう追加された機能なので、実際には短時間で簡単に組み立てられるわけではないそうです。

お買取りさせて頂いたお品物の状態

今回紹介させていただいている、タナカワークスのM-1897 トレンチガンはその名の通り、先程にも説明させていただいたトレンチガンになります!!

 

トレンチガンの外見の特徴と言えばこの特徴的な熱傷防止カバーですよね!スラムファイアを行うと銃身がかなり熱くなってしまうため、手で触ってしまわないようにする目的と、その熱を逃がすためにパンチが多数空いています!

またトレンチガンには銃剣(バヨネット)が装着できるようになっており、こちらのモデルガンにもその機能がございます。タナカワークス純正の銃剣は珍しく、この銃剣のみでもかなりの高値が市場で付けられております!

ストックやフォアグリップはもちろん木製で、その仕上がりはとても美しいものになっております!

これほどまでに状態の良い物は珍しく、元箱やショットシェルもしっかりとあるため、かなりの高額での買取となりました!

最後に

ガンランドではモデルガンに限らず、電動ガン、ガスガン、エアガンはもちろん実際に使われていた軍隊の服や装備、勲章なども買取させて頂いております!

査定だけでも大丈夫ですのでお気軽にお問い合わせください!

To be continued…